最終更新: 8月21日

偏差値は子どもの進学を考えるとき、気になる存在です。


しかし、偏差値から志望校を決めると中学受験の歯車は狂います。




〇〇くんは週末、難関中学入試に強い中学受験塾〇〇〇〇に通っています。


3年生からこれまで母親と一緒に頑張ってきました。


素直な子どもほど、親の言われるままに一生懸命に頑張るものです。


ところが、6年生になって受験が近くなって模試が増えてくると、あまり受験勉強に関わってこなかった父親が、成績のことを意見するようになります。


「なんだ? この成績は…。偏差値〇だって? 冗談じゃない!」


「一体、今までいくらかけていると思っているんだ!」


と、〇〇くんとお母さんを責めます。


近頃、こういう父親が増えています。 


そして、こういう父親の共通点として、地方の名門高校を卒業し、難関大学を出て、公務員・一流企業に勤めている。または、特別な資格と能力が必要な専門職に就いている方が多いという事が挙げられます。


先出の父親の出身高校は県内最上位の偏差値70レベルの高校で、各公立中学校から数名しか入ることができない地元では一目置かれる学校です。


そんな経歴の父親にとっては、偏差値50台の学校は「普通の子が通う学校」です。


「俺の子が、偏差値〇?」父親のプライドが許しません。


父親は、受ける模試の母集団で偏差値も大きく変わることを知っています。


例えば四谷大塚や日能研の模試の偏差値は、サピックスの偏差値より8~12上がり、その他の模試の偏差値であれば18~20も上がります。


この理屈は分かっていても、目の前の模試結果に偏差値49以下の数字が出ると、冷静ではいられなくなるのです。


子どもに「お前はそんなところにしかいけないのか。」と嘆いたり...。


自分の出身校は、偏差値70レベルの難関校。


この父親にとって、偏差値49以下というのは、「勉強が苦手な子が通う学校」という高校受験の印象しかありません。


難関校狙いの子が集まる模試で、偏差値が低くなることはわかるけど、せめて真ん中よりは上でなければ...。という思いがよぎるのです。



では、なぜそこまで偏差値にこだわるのでしょう?


公務員や一流企業に努めている人、専門職の人というのは高学歴の集まりです。


仕事で「ヒエラルキー」(ピラミッド型の組織構造)を感じるのでしょう。


自分は地方の県立高校から都内の私立難関大学に進学したけれど、仕事先では中学受験経験者が多く、旧帝大出身の優秀な人ばかり...。


「○○さんのお子さんは〇〇中学に通っている」


「○○さんのお子さんは、〇○を狙っているらしい」など聞こえてくるものです。


そんな話を聞くと、同じ塾に通っているわが子が偏差値○以下の学校にしかいけないなんて言えませんし、言いたくない。


なにより、部下に合わす顔がない。


.....という心理に陥るのです。


こだわる理由は、コンプレックスと見栄とプライドですね。


親が変われば子も変わるのが常ですが、自分のこだわりを守り撤退する親、ポジションをキープする親。


こだわりに気づいてポジションを変える親。


イロイロいます。


どうすればよかったのでしょう?


本当はもっと前から真剣に父親がこどもの進路に関わればよかったのです。


このような父親に限って母親から相談を受けたときに、「やってみれば?」程度の対応で、中学受験を甘く見ている場合が殆どです。


本来、中学受験に父親が関わることはとてもいいことです。


父親の関わり無くして合格はできません。


ですから、関わり方には注意が必要であることをお伝えしたいのです。


中学受験は、母親のサポートなしにできません。


母親は一緒にいる時間が長いので、ついアレコレ言いたくなります。


そんなお母さんの愚痴や悩みを聞いてあげるのも、父親の大事な役目です。


子どもにとって、最も身近な大人である父親の仕事に熱中している姿を見ることこそが、「大人ってすごいなあ。」と肌で感じ、自分の将来像を考えるようになるのではないでしょうか。




勉強をヤラせる親はどこにでもいます。


つまり、それは「どこにでもいる親。」ということです。 


だから、成績が上がらないのではないでしょうか?



中学受験を考え、小学校入学前から準備を進めているご家庭もいらっしゃいます。


6年間以上も、気まぐれで遊びたい盛りの子どもをなだめ、飽きさせることなく、上手に勉強に向かわせることは並大抵ではできません。


模試の結果は、精一杯の証と信じ、成績で子どもを叱ったり責めることも一切しません。


ご自身の経験から、「偏差値」は努力でしか上がらないと解っています。


まわりが始める何年も前から、


「合格圏にいるには、何をすべきか?」


「何処を刺激するべきか?」


を常に考えています。


これを見つけるまでには、長い時間がかかります。


親のストレスも想像をはるかに超えます。


「親の学び」と「資質」が問われるのが中学受験です。


このご苦労の報いが偏差値と言えます。


いつA判定を手にするプランを立てますか?


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成績が伸び悩んだら。

子どもなりに全力でやっていると思いましょう。 でも、親にとっては、まったく全力には見えません。 真面目にやれ! ふざけるな! いい加減にしろ! やってないだろ! と言いたいとことですが、 身が入っていないように見えたら、理由を聞いてあげましょう。 反抗期でもかける言葉は、「どうしたの?」 です。 もう自分の気持ちを言葉にできる年令です。 むやみに頑張らせても、本人はやっているつもりですからしんどい

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