最終更新: 8月20日

先日体験授業にきた親子のお話です。


お子さんの印象は、とても真面目な感じでした。


親は面談で、


第1志望校に合格できないのなら受験する意味がない。


おこさんもすでに頑張っている中で、このようなことを本人の前で語り始めました。


お子さんは、下を向いたままです。


子どもは親の影響を一番受けます。


明らかにプレッシャーの掛けすぎです。


入試当日、実力を出し切ることは難しいでしょう。


このような家庭環境ではお預かりしても成績の伸びは期待できませんので、後日丁寧にお断りをさせていただきました。



さて、この親御さんは地方の県立トップ校から都内の難関大学へ進学し、一流企業に勤めているそうです。


ご家庭の様子を聞いたところ、


今までは母親に任せていたが、最近在宅時間が長くなり受験に関わるようになった。


自分は中学受験をしていないから、これまでは塾に任せていた。


成績が一向に伸びないのは本人の努力不足と考え、勉強を教え始めたが成績は上がらない。


塾の宿題の不正解は、親が解説をして繰り返し解けるようにしている。


理解が足りない問題は追加の問題を用意してやらせている。


とのこと。


きちんとやったかどうかのTo Doチェックも厳しいようで、「やらざるを得ない」状況です。


逃げ場をなくした子は、なんとか終わらせるように頑張りますが、間違いが多かったり、やり残しがあると、叱られているようです。


これだけやっているのに、なぜ成績が上がらいのでしょう?


できないと、親に叱られる。


回っていないのにやり方を変えてくれるわけでも、減らしてくれるわけでもない。


そうやって苦しい状態が続き、やがて覇気精気を失います。



では、なぜ親はそこまで勉強をさせるのでしょうか?


それは、「頑張れば結果が出る」という、親の体験が一つの原因です。


親は当時、地方の県立トップ校に入るために、必死に勉強をしたのでしょう。


その後も、都内の難関大学に入るために、必死に勉強をしたのでしょう。


その努力が「合格」に結びついたのだと思います。


しかし、それは15才・18才のときのことであり、小学生のときの話ではありません。


「努力をすれば結果が出る」と思っている大人は少なくありませんが、多くの場合、それは大学受験の経験からです。


また、最近は経験の乏しい親が、子育てブログや掲示板などに書かれていることを鵜呑みにして真似ているうちに、押し付けている場合もあります。


そもそも努力とは、理由があるから継続できるものです。


中学受験は子ども自身が決めることは稀で、多くは親が望む学校へ進学させたいと思って受験勉強をスタートさせることが殆どです。


子ども自身の受験理由は、何となく「親が勧めるから」程度が多いのではないでしょうか。


また、精神的に成長した高校生であれば、「今日はここまでやるぞ!」と、プランを推し進めていくことができますが、小学生にはできません。


そもそも子どもは「明日の500円よりも、目の前の50円」を選んでしまいます。


そして、「少しやればわかりそう!」とか、「簡単にできそう!」と思える事柄だけやる生き物です。


この点について理解のない親で、受験の成功体験がある人ほど自分のやり方をわが子に押し進めようとする傾向があります。


そして、子どもの成績が上がらない原因を自分のビジネス同様に、学習効率・費用効果などともにPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)で捉えたりします。


でも、いくら改善しても求めている結果(成績)が得られないので、「青い鳥」を探すことになるのです。



子どもを産めば誰だって資質は無関係で親になれます。


親は子どもを支配しようと思えば、できてしまう立場にいます。


子どもは親の判断には逆らえません。


親は子どもが勉強をやらなければ、なんでも取り上げることができます。


親の権威を振り回せば子どもは親を信頼しません。


それがいくら子どものためを思っての行動でも・・・。


親は「上から目線」ではなく、同じ目線・立場で物事を考える習慣が必要です。


誰だって苦しいことからは、逃げたいと考えます。


小学生に「受験なのだから苦しさに耐えなさい。」は伝わりません。


中学受験に父親が関わることで、うまくいかなくなってしまうケースは少なくありません。


「自分の成功体験から努力をすれば結果につながる」という考えだけでは、うまくはいかないのです。


伸ばす親は、いつも「どうすれば子どもが自信を持って頑張ってやってみよう!」と思えるか。を考えています。

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成績が伸び悩んだら。

子どもなりに全力でやっていると思いましょう。 でも、親にとっては、まったく全力には見えません。 真面目にやれ! ふざけるな! いい加減にしろ! やってないだろ! と言いたいとことですが、 身が入っていないように見えたら、理由を聞いてあげましょう。 反抗期でもかける言葉は、「どうしたの?」 です。 もう自分の気持ちを言葉にできる年令です。 むやみに頑張らせても、本人はやっているつもりですからしんどい

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