塾に行っても成績が上がらない訳・2
成績が上がらない子の殆どの親は「塾は勉強をしに行くところ」という勘違いをしています。
塾は「正しい解き方や考え方、早く正解を導くテクニックを教わる場」です。
「勉強は、家庭で行うものです。」
「塾」が違っても、同様の単元の授業を受けます。
だから、自分だけ成績が上がる理由は存在しません。
塾で「勉強」するのであれば、習いっぱなしで終わりです。
「ものごと」で、習いっぱなしの「練習無し」で上手になることなどはあるのでしょうか?
標準的な理解力のこどもは、授業で「見て・聞いた事」を「なんとなく流れを理解する」ところまでで精一杯です。
「勉強」における「練習」とは何でしょう。
「習った正攻法の解法を整理し、自分なりに噛み砕いて、類似問題・応用問題に対応できるように工夫できるところまで理解を深めること」です。
新しく目にする問題は、何をヒントに答えを導くのだろう?
塾はこれを見つける・これに気づく目的で通う場所です。
経験の浅い料理人は、先輩料理人の技を目のあたりにして、見て覚えたことを就業時間後に見様見真似で自分でやって腕前を上げていくのと同じことです。
塾へ行くだけで、塾へ行っていない子よりは成績は上がることもあります。
しかし、塾へ行かずとも勉強の理由を自覚してやっている子と成績で肩を並べることはありません。
世の中には一度しか見ていないテキストの内容を全て記憶していたり、一度授業で聞いた話は忘れない。という能力が高い子もいます。
でも、このレベルは同じ能力を持った人間同士で必ず競争があるわけで・・・。
どこにいようと「意識」がなければ埋もれていきます。
入試は自分で受けるしかありません。
自分でやって、本当に解ったことしか答案には書けないのです。
その一つの現われが「点数」にすぎません。