上手な始め方。
こどもの学習は、「急いではいけない」。
あなたはどんな時に急いで走りますか?
仕事に間に合わないときですか?
信号を渡るときですか?
待ち合わせの時ですか・・・?
いずれの場合も共通していることは、自分の都合では無い時です。
急ぐとイライラします。
急ぐと不注意で危険が増します。
急ぐと転びます。
そして、ずっと急いで走り続けることはできません。
自分の目的や都合が無いのに、走りたい続けたいと思いますか?
こどもの学習は、これと一緒だと思います。
こども自身は、学ぶ目的も理由も持っていません。
でも、ほとんどの親がこどもの将来を案じ、学習を勧めます。
その結果、成長すると学習が嫌いになる子が多いですよね。
・・・・急かすからです。
自分のペースで学習できなくなるからです。
親は、中学入試、高校入試、大学入試と段々難しくなることをわが子が小学校に入る前から分かっているのに・・・。
成長するに従って、先生の説明が早くなります。 ノートに書くのが間に合わないとか、ノートを取るっていると授業が解らなくなるとか・・・・。
その時のために今からしっかり備えましょう。
優れた資質や記憶力を育てても、分かることばかりではありません。
しっかり分かるまでは、努力も必要ですし、時間もかかります。
理解する為には、「間違う時間」もたっぷり要ります。
「間違い」から学ぶ時間が一番大切です。
教えてもらうのは、最後の最後で間に合います。
現代は、いつでも教えてもらえる環境が周りにあるのだから・・・。
義務教育が6才から始まる理由は何でしょう?
ひとりで通学できて、学校で集団授業が維持できる年令だから・・・・?
・・・入学を待つ必要はありません。
発達はそれぞれ。 どの子も、発達に合わせてするべきことは沢山あります。
幼児期に育つ能力を、手をかけ愛情いっぱいに育む。
樹木なら、栄養を一番吸収する太い根っこが育つ時期ですから。
ゆっくり自分の歩幅で歩き、道草や寄り道をしながら親子で楽しみを見つけるから、自分自身でいつまでも歩き続けることができるのではないでしょうか?
日没までに遠くの目的地に行きたいとき、急がず落ち着いて安全に行くには「朝早く」に出掛けますよね。
こどもの発達に合わせて、無理せずゆっくり考慮できる時間を確保しましょう。
知能を育て上げ一緒に道草をして、こどもが自分の目的(夢)を見つけたなら、ひとりで歩きだします。
今から道草しながら、歩き始めませんか?